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第5回まち中つながる展覧会 コラム

タイ/バンコクでのアート活動とつながる

身近なもの
ともすれば捨てられてしまう物も
全く新しいものに変わり
さらに思い出などの物語も始まる
マスキングテープとコラージュのワークショップ

〈まち中〉が展示協力する 第13回『新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館』内「まち中つながるまちかど美術展」光文社ビル会場に展示されているアーティスト・浅利浩也。
2015年に「生活の中のアート」をテーマとしたグループ・エキシビション『LOVOL展』(神奈川県横浜・赤レンガ倉庫 参照:lovol-1.tumblr.com)、同年タイでも開催し2017年からは同国在住でアーティスト活動を続けている。
日本でも行っていた「マスキングテープを使ったアート制作ワークショップ」をタイでも開催しているのをFacebookで目にし、ワークショップを通じて何を伝えたいのかを訊いてみると、そこに「アート」への自身の姿勢や考えがあることが見えてきた。

――基本的に、なぜマスキングテープを使ってワークショップを
日本では子供を対象にして行いましたが、絵を描くのが苦手な子供でも、マスキングテープを使うことで簡単に自分のアート作品が作れる、絵を描くのは絵の具やクレヨンだけでなく色々なモノを使用して作る事ができると言う事を伝えたかったんです。

――アート自体の楽しさを知ってもらいたいということですか
そうですね。僕のワークショップは技術を教えるのではなく、絵筆となるマスキングテープと仕上がりのイメージを伝えるだけです。
そこからは、オリジナルのアートをそれぞれの自由な発想で作ることが簡単にができますから。

――日本とタイ 内容の違いはどこですか?
タイで日本人が行うワークショップの内容は伝統的な絵付けなどが多く、新しい日本のアート/文化を紹介したいという(イベント主催者側との)経緯もありました。
なので瓶にマスキングテープ貼るだけではなく、僕が提供するコラージュを加えることで、さらに作品性を強めたオリジナルが作れること、さらにそれ自体を持ち帰って使用する事ができるということを伝えて行いました。

「マスキングテープ(略:マステ)」は、本来の用途であった「(塗られないように)マスクする」だけではなく、自分の持っているものを「カラフルにデコレートする」用途が加わった「mt」ブランドが生まれた(2007年発売開始)ことで一部文具ファンなどのブームから一般化した。
台湾でもこのマスキングテープを見かけたが、実際「売るため」には同様のワークショップなどでその楽しさを伝える必要があるだろう(筆者はその部分を知らないのだが)。

最後に、自分が感じているタイ人については是非伝えて欲しいと届いた
「タイ人はに絵を見る事が好き。アートに対してリスペクトがあるのを感じます。自分のような外国人に対しての抵抗もなく、受け入れてくれる。シャイな部分がなく興味がある事に素直に反応する、ワークショップも好きな人たちですよ。」

作品を作る という「アート活動」もあるが アート活動自体がコミュニケーションツールとなるということを 浅利さんが体現しているんだと感じた。

Hiloya Asari
タイ/バンコクで6月10日まで個展開催中!
fb.me/hiroya.asari
asarihiloya.tumblr.com/